アンガーマネジメント:実践編

2021年2月8日月曜日

ブログ リバウンド王M

 こんにちは、リバウンド王のMです。


今回は「アンガーマネジメント:導入編」の続きです。

前回の最後に、アンガーマネジメントを行うためには
大きく分けて【行動の修正】と【認識の修正】という二種類がある。
【行動の修正】は、怒りのままに行動しないように変えること。
【認識の修正】は、怒りにくい考え方に変えること。
ということを書きました。
【行動の修正】と【認識の修正】はどちらか片方だけすればよいということはありません。最終的にどちらの修正も行いますが、人によって立場が違うので、個別に修正を行っていく必要があります。


今回想定するケース

自分に対して悪印象を持っている人と話をしたとします。
(この場合、相手が本当はどう思っているのかは関係がなく、自分がそう認識している場合と想定します。)
そういう認識をしている相手が、注意をしてきた場合、自分の意見と違うことを言った場合、自分の意見を否定されたと感じた。
その発言に対して、一々噛みつくような発言をしたり、発言はしないものの態度として表れてしまった

今回のケースの場合、【自分に対して悪印象を持っている】という認識があるため起きてしまったことだと考えられます。

つまり、このケースでは先に【認識の修正】をする必要があります。
認識に問題があるから、問題のある行動を起こしてしまうのです。
自分の中のコアビリーフが歪んでしまっているため、この歪みを修正してあげること、これが【認識の修正】です。

どうすればいいの?

では、今回のケースで【認識の修正】をしてみましょう。
コアビリーフの歪みを修正するためには、日時、出来事、どれくらいの怒りを感じたのか、自分がどうしたのか、結果としてどうなったか、対応策はどんなものか、ということをできるだけ細かく、できるだけ早く記録するのが有効です。
この怒りの状況や感情をまとめたものを、【アンガーログ】と言います。
フォーマットは様々ですが、簡易的な例としてこういったものになります。


こういった記録をしていくことで、自分の中の怒るポイント、許せないポイントが明確になってきます。
同じ状況になったとしても、これはあの時と同じだということがわかり、前の時より気持ちの余裕が持てることでしょう。

次に【行動の修正】ですが、頭にきてしまい、衝動的に行動をしてしまった、ということがあるので、まずは短期的な解決方法として、衝動をコントロールすることから始めるのが良いと考えられます。
一時的な対応としては、相手の口にした言葉に対して反射的に反応せず、一度自分で受け止めてから発言するなどが良いのではないでしょうか。


今回のケースだと【相手が、自分に悪印象を持っているという考えが根底にあります。
その認識がない場合だとどうでしょう。

注意をされた場合
「自分の気づいていないことを指摘してくれた、親切な人だな。」
自分の意見と違うことを言われた場合
「なるほど、同じ人ではないのだから違う意見がでることもあるだろう。」
というように受け取れるかと思います。

つまり【行動の修正】の恒久的な対応としても、コアビリーフの歪みを修正するのが有効だと考えられます。


今回のケースの場合は【行動の修正】と【認識の修正】が密接なものとなっていましたが、コアビリーフは人それぞれです。
今回の記事の内容を行ったからといって、すぐに修正できることではないと思います。
しかし、怒りとうまく付き合っていくことは良いことづくめです。
怒りによって不満やストレスを抱えているのであれば、まずはアンガーログを書き出してみるのはいかがでしょうか。
自分の新しい一面が見つかるかもしれませんね。