Nexus6PをAndroid10化してみた。

2020年6月14日日曜日

ガジェット ガジェットマニアT ブログ

ガジェットマニアTです。

今回もタイトル通りです。
ただ、この手の記事っていろいろ出回っているのですが、
記事通りにやると動かないケースが多いので
「ちゃんとした手順」「かつ楽な方法」について記載します。
ちなみに2020/6/14時点の最新カスタムROMを使用します。

前置き

GoogleNexus6Pは2015年にGoogleとHuaweiが製造、Googleから発売され2018年にセキュリティアップデートが終了しました。179gと当時としては大きめの端末でNexus5Xと同世代の上位版と言うか大型版です。私は当時5Xを即買いしました。(軽いので)
ざっくりスペック
5.7インチ AMOLED(有機EL) 2560×1440(QHD)、USB Type-C、802.11 a/b/g/n/ac 2x2 (MIMO)、 nanoSIM、バッテリー3450mAhと現在の廉価版にも負けないハイスペックです。重いけど(物理)
Pixelシリーズが現行シリーズですが、その前のGoogleリファレンスNexusシリーズの最後の機種でもあります。
欠点は「重い(物理)」「電池の持ちが悪い」

さて本題です

用意するもの

・Nexus6P(コードネームはAngler)  設定→システム情報→ビルド番号を連打してシステム開発者ツールを有効にしておいてください
  (デバッグモードとOEMロック解除をするためです。しておいてください)
・パソコン(ツールの都合でWindows限定)
・USB-A→Type-CのUSBケーブル
・あきらめない心

備考:開発者ツールの画面


パソコンの準備は「android studio」の最新版インストール
adbコマンド(コマンドからスマホを操作する機能)をググりながら設定してもらえれば
1時間程度で終わります。


基本的にTWRP(Team Win Recovery Project)というツールで新しいOSをインストールするのですが、
今までってadbコマンドや焼きこみ、悪意のあるOSのインストールをロックするブートローダー解除などたくさんの手作業が必要でした。

今回するのは「TOOL ALL IN ONE」というツールです。
大体使うのは
「Install Drivers」でデバイスドライバのインストール
「Bootloader」でロック、アンロック
「Recovery Flasher and Device」でTWRPをスマホに送信、起動
「Advanced Options」でadbコンソールを立ち上げてOSイメージを送信できます



では、調理に入ります
Nexus6PをUSBでパソコンに刺します
以下のPixel Experienceサイトからangler(Nexus6P)の最新OSをDLします。
以下のxda-developersからNexus6P用の「TOOL ALL IN ONE」をDLします。
https://forum.xda-developers.com/nexus-6p/general/tool-tool-one-driversunlocktwrpfactory-t3358709

ここまで来たら、「壊れたらしょうがない、自己責任」です。
勇気を持ってゆくのです。

「TOOL ALL IN ONE」を起動すると早速Nexus6Pが認識されます
※サンプル画像としてOnePlus7ProですがNexus6Pが表示されます

「BootLoader Status」をクリックするとブートローダーがロックしています
「Unlock」をクリックして自由を手に入れましょう。


とりあえず、「InstallDrivers」でドライバは入れておきましょう


さて、ようやく「Recovery Flasher and Device」でTWPRを送り込みたいところですが




Nexus6Pの電源を切って「音量マイナスボタン」を押しつつ「電源」ボタンを長押ししてブートローダーの解除に行きましょう!
ドロイドくん「僕、どうなってしまうの?」
T「更新するんだよ!大人しくしてて!」


ブートローダーのロック解除ができたら
「Recovery Flasher and Device」で
TWRP」の最新版をNexus6Pに送り込みましょう!

Nexus6Pが再起動して、TWRP画面が出ます。
ロックがかかっているのでスワイプして解除しましょう。

ここで気を付けたいのが、TWRPの操作手順です。
ミスすると永遠と起動しません(何とか復旧レベルまでできますけどね)

下記の操作を間違えるとGoogleの「G」マークのまま起動しなくなります


1. FastbootフラッシュリカバリTWRPを送信
2.回復するための起動
3.Wipe>Advanced Wipe>チェックボックスに全部チェックして選択してWipe(重要)
4. adbコマンドでzip形式のOSイメージをNexus6Pにコピー
adb push C:\PixelExperience_angler-10.0-20200101-0925-OFFICIAL.zip /
※コピー元のファイル名や設置場所でzipの場所は読み替えてください

※コマンドがめんどくさいのでCドライブ直下に配置してルートにコピー
5.インストール


6.Wipe>Format Data(重要)
7.起動(初回は結構時間かかります5~10分程度)
8.いつも通りスマホをセットアップ

所感
物理的に重いけどAndroid10のDozeとダークモードでバッテリーの持ちがよい
物理的に重いけど頑丈なので室内のSlack端末には文字が打ちやすい(画面も広い)
アンビエント機能で時間がすぐにわかる
余計なソフトが入っていないのでバッテリーの持ちがすごく良い
ジェスチャーで操作できるので「戻る」「ホーム」「一覧」の手間が無い
デメリット
OSの完成度が微妙、「指紋認証」が設定できない
Chromeが固まったりします。1個前のバージョンのほうが出来がいいみたいでした。

まとめ
眠らしておくのはもったいないなぁと目覚ましに使えそう